ほげ.写真倉庫

個人的な模型に関する雑記・作業記録の倉庫なのです。

3Dプリンター Qholia(クホリア)- 常用する解像度を探る

前回の記事の通り、3Dプリンター Qholia(クホリア)を購入し、なんとかセットアップを完了しました。

hoge-pics.hatenablog.jp

 

今後、これから自分がどのような解像度で出力をすべきなのか、ある程度把握しておく必要があると考え、テスト用のデータを用い、実際に出力・確認・検討してみる事にします。

 

Qholia(クホリア)の出力解像度設定

Qholia(クホリア)で出力する際には、同梱されている KISSlicer というアプリケーションを用い、ノズルや素材毎の専用プリセット値を選択し出力するのが、最も手間が少なく綺麗な結果を得られるようです。

スライサーの細かい設定をあれこれ変更して試すのも面白そうではありますが、そんな時間はないのが現実なので、基本的には素直に専用プリセットの値を使わせてもらう事にします。

以下の設定が専用プリセットデータとして用意されており、[材質][ノズル径]_積層ピッチ で名前がついているようです。

専用フィラメント[PLA]で、ノズルが0.3、積層ピッチが 0.1 の場合は PLA03_010 を選択する事になるようです。

ノズル径が細く、積層ピッチが細かければ、より精緻な出力が得られるという理解で良さそうなので、少しずつ精細な設定に変更しながら確認を進めてみました。

良く見ると、ノズル0.1用の設定があるような気がしますが、きっと気のせい…見なかったことにします。

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[ PLA01_004]
[ PLA02_004]
[ PLA02_005]
[ PLA02_0075]
[ PLA02_01]
[ PLA03_004]
[ PLA03_005]
[ PLA03_0075]
[ PLA03_01]
[ PLA03_015]
[ PLA04_005]
[ PLA04_01]
[ PLA04_015]
[ PLA04_02]
[ PLA05_005]
[ PLA05_01]
[ PLA05_015]
[ PLA05_02]
[ PLA05_025]
[ABS02_005]
[ABS02_01]
[ABS03_005]
[ABS03_01]
[ABS03_015]
[ABS04_005]
[ABS04_01]
[ABS04_015]
[ABS04_02]
[ABS05_005]
[ABS05_01]
[ABS05_015]
[ABS05_02]
[ABS05_025]
[flex04_01]
[flex4_02]
[PetG]
[PLA05_025-時短]
[エキスパート用PLA02_0025]

 

Qholia(クホリア)のテスト用データの選定

残念ながらまだ出力したいデータが手元にないので、適当なサンプルデータを拾ってきてテスト出力をする事にしました。

テストデータのダウンロードに当たっては以下の記事を参照しつつ、形が可愛かったので、船のデータを使う事にしました。

dreamerdream.hateblo.jp

 

Qholia(クホリア)常用解像度を探る

出力するデータが決まったので、後は解像度と出力時間を比較して、自分が常用出来そうな設定にあたりをつけていきます(良さげな設定を選択して出力するだけ)。

発注時、違いが良く変わらない事もあり、ノズルは標準と思われる 0.4 を選択していたので、まずは ノズル0.4-ピッチ0.2 の最も荒い設定からスタートです。

以下、比較検討用の資料となりますので、出力結果の列挙となります。

 

Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.4-ピッチ0.2

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.4-ピッチ0.2
 
Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.4-ピッチ0.1

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.4-ピッチ0.1
 
Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.15

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.15
 
Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.1

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.1
 
Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.075

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.075
 
Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.05

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.05

 

ノズル0.4で出力してすぐに、あ、これだとダメかもと感じ(出力品をみて感覚的に根拠なく)ノズル0.3にいきなり変更してしまいました。大きなものを出すとき以外は、ノズル0.4だと解像度がたりないかも、と感じたからです。

また、専用プリセット設定においては、ノズル0.4-ピッチ0.1 と、ノズル0.3-ピッチ0.1 で出力時間にあまり変化がなかった事も決め手となりました。

という訳で、ノズルは0.3を使う事にし、引き続きテスト出力をした結果、通常はノズル0.3-ピッチ0.1 を使い、細かい表現が必要な時だけ、ピッチ 0.075 または 0.05 を使用する事になりそうかな、という感覚を得ています。

 

Qholia(クホリア)ノズル0.3-ピッチ0.075 以降の高精細設定時の荒れについて

ピッチ0.1位までは全く気にならなかったのですが、ピッチ0.075 あたりから、一部の面に荒れがでてきました。この理由が全く分からなかったのですが、こちらも、販売製造元様に教えていただいた所(またかい)、印刷の終点設定位置よっては目立ってしまうため、出にくい位置(オーバーハングしていない位置)や、目立たない位置に変更する事である程度避けられるとの事でした。

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.05 エッジに荒れ

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.05 エッジに荒れ(対策)

スライサーの継ぎ目角度を変更し、船尾側に向きを変えた所、確かに荒れはましな状態になりました。この辺りは出力品の形を見ながら決めた方がよさそうです。

そして、このような症状をあらかじめ知っていれば、事前に対応もとれるので、後は慣れというか、経験値次第なのでしょう。とりあえず問題は解決したと判断しています。

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Qholia(クホリア)テスト出力 ノズル0.3-ピッチ0.05 エッジに荒れ(対策)

 

Qholia(クホリア)ノズル交換について

今回の確認出力作業にて、いきなりノズルの交換をしましたが、その際の注意事項を記録しておきます。

・交換手順は、お取り扱い説明書 P.13、P14「ノズルユニットの取り外し・取付」参照

・チューブフィッティングを取り付ける際に、締め付けが甘いと出力結果に影響が出るのでしっかりしめる事(販売製造元様に教えていただきました。感謝!)。今回の交換時、ご指摘の通り締めが甘かったです。

・交換後は、先の記事にあるチェック項目、項Ⅱ)~項Ⅴ)を実施
hoge-pics.hatenablog.jp

 

という事で、セットアップに続いて、基本操作と出力解像度設定ついての確認が終わりました。

ここまで確認したら、あとはもう、自分が出したいデータを作って出すだけかなぁと思いますので、以後はデータ作りに傾注したいと思います。

また、販売製造元様には丁寧な対応をいただき、大変助かりました。改めて御礼申し上げたく。このような形で手厚いサポートをいただけるとは思いもよらず、なるほど、これならば安心して使えるなぁと感じた次第でございます。国産というメリットはこういうところにもあるのですな。

 

しかし、この大船団、どうしたものか…各ピッチでの出力サンプルとして残しておけばよいかなぁ。

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Qholia(クホリア)テスト出力

(完)