ほげ.写真倉庫

個人的な模型に関する雑記・作業記録の倉庫なのです。

魔法少女まどか☆マギカ 巴マミ

2011/08
Magical girl Madoka-Mgica/ Mami Tomoe
GRIZZRY PANDA
Garage kit

魔法少女まどか☆マギカ」より、グリズリーパンダさんの、巴マミさんです。
アニメ劇中で、パックンチョされて以来、不動の人気を誇るお姉さんキャラであります。


今回購入した、グリズリーパンダさんのキットは、非常に素晴らしいアレンジがなされており、原作通りのデザイン/造形であったら絶対に購入していないキャラだったのですが、モノをみて一発で気に入ってしまいました(私がオリジナルやアレンジの効いたキャラが好きなのは周知の通り)

今回、夏のワンフェスのプレミアムチケットで良い番号を貰えたので、真っ先に卓に向かった所、運良く買えました(本命はフタ押さえセイバーさんと、ミクちゃんだったのは秘密です)。

そんな縁も有り、ローテーションを変更し、スケジュールに組み込んで、お盆休みの4日程を使って完成させてみましたよ。

夏休みのお遊びという事で、作業中の写真を多めに撮り、掲示板に UP しながら実況ぽく楽しんで作らせてもらいました。その際、相手をしていただいた皆様には多謝。

 折角ですので、今回はその時に撮った写真も交えて、簡単に製作工程を説明して行きたいと思います。

尚、作製には、午前2時間、午後4時間、1日計6時間程度で、4日間かけて作製しています。
私は、見えない所はあまり一生懸命作らず、工作もかなり適当ですので、まぁ、この位の時間=実作業24時間で1体完成します(これまでの物も、だいたいこの程度の時間を費やしています)。

そうはいっても、社会人で妻子持ちです。
お盆休みでかみさんの協力でもなければ、これほどまとまった時間はとれず、平日ですと、今回の実質24時間分の作業時間を、2〜3週間にかけて少しずつ作業する事になります。
いやはや、まとまって時間が取れると、こんなに早く出来ちゃうんだなーと涙を流しながら、今回はかみさんの好意に感謝している次第です。
では、以下、解説です(あくまで私の作り方、ですよ)。

尚、これからガレキ作製を始める方には「レプリカント EX」がお勧めです。
私もこれで作れるようになりました(笑


■パーツの洗浄
ガレージキットには製造工程で離型剤が沢山ついてきますので、まずはこれを落とさないと、パテや塗料がうまく乗りません。昔ながらの中性洗剤につけ込む方法や、専用のクリーナーを使う方法等、予算と時間にあった方法で洗浄します。
私の場合、専用のクリーナーが一番早い事は分かっていますが、使用後の化学薬品をどう処分してよいか途方にくれた事があり、あまり特殊な薬液は使わないようになってしまいました。
今回は、容器にポリデントを入れ(これも効果があるか怪しい)、マジックリンをぶしゅぶしゅと吹き付け、泡が引いた所で水をひたひたに足して2時間程放置。
その後、使い古しの歯ブラシでパーツを擦って奇麗にして引き上げます。
この程度やっておけば、後ではがれたーってな事は今の所有りません。


■軸打ちと仮組とパーティングラインの処理、気泡埋め、欠損部分補修
パーツの洗浄が終ったら、きちんと形になるか仮組して確認しておきます。
出来の良いキットはこの仮組の段階から、各パーツが隙間無く、ビシッビシっと合うので大変気持ち良いです。出来の悪いキットは・・・(涙
パーツとパーツは、ドリルで開口し真鍮線やアルミ線で接続します。これを軸打ちといい、この作業を行っておくと、各パーツがしっかりと密着ししっかりと固定され、破損やその後の工程で安定した作業が出来るようになります。

軸打ちして仮組をしながら、各パーツの状態をチェックしておきます。
パーツが整形不良で一部欠けていたり、小さな気泡が沢山あったりしますので、予めチェックしておき、仮組が終った後、一旦ばらしてこれらを修正していきます。
パーツの接合線(パーティングライン)や面が奇麗でない所は、紙ヤスリで修正をします。
私の場合、紙ヤスリは240番しか使いません(番手を少しずつ上げて行くのは面倒だし、時間がかかるので)。240番の紙ヤスリと、場合によっては、レジンキットではあまり推奨されていない金属ヤスリまで使ってしまいます(段差が酷い所等、優しく撫でるように使う)。兎に角、時間が足りない人なので速度優先でどんどん整形していきます。

また、大きめの孔は、シアノンという瞬間接着剤に、アルテコという瞬着パテの粉を混ぜたものを使って埋め、ペーパーでならして行きます。
小さいキズや孔は、瞬間接着剤を適量たらし、その上から強引に240番のペーパーをかけます。周辺が一緒に削れその際の切除粉が、キズや孔に入り瞬間接着剤と共に硬化して塞がる仕組みです。非常に手早く処理できるのでお勧めです。
また、パーツの欠損は切り落とした不要なレジンのランナーを瞬間接着剤で接着し、シアノンやアルテコや瞬間接着剤で隙間を埋めて、それらしく形を再生して上げます。

概ね、キズや孔や欠損を修正したら、最後にスポンジヤスリでパーツを一つずつ、表面の皮一枚を剝くように磨いて行きます。この工程を最後にやるので、240番という荒い紙ヤスリしか使っていないのです。

■塗装
ここまでやってようやく塗装です。
私は工作が大嫌いで、出来るのであれば塗装だけしたい人ですから、ここまで辿り着くともうテンションが上がりっ放しです。まぁ、それはさておき、塗装について説明を。

まずはガイアノーツのマルチプライマーという下地剤を、全パーツ、特にパーツの凹部を中心に吹き付け、間を置かず、さらにガイアノーツのサーフェイサーEVO(ホワイト)を吹き付けます。このガイアの白サフは非常に良いのでお勧めです。グレーのサフですと、その後、さらにホワイトを吹き、発色をよくする為の手間を掛ける必要がありますが、白サフなら吹いて終わりですので。また、マルチプライマーを吹いておくと、非常に強い食いつきを見せ、生半可な事では塗装が剥がれたりはしなくなります。とくにマスキングが多い場所ではマルチプライマーを吹いておくと安全です。
また、私はサフレス塗装というのがあまり好きではないので、絶対にやりません。ですのでいきなりサフです(サフレスは失敗した時のリカバリが難しい。失敗した時の時間的ロスが大き過ぎるので大嫌いなのです)。

ともあれ、サフを吹くと細かいキズ等が良くわかるようになるので、ここまでやってきた工作がきちんと出来ているか確認します。キズや孔が残っていれば、工作のやり直し→サフ→チェックを繰り返します。
ただ、ここであまり神経質になると時間がいくらあっても足りないので、適当に見なかった事にして進める事が多いです(例えば組み上がるとほとんど見えない所や背面等はあまり細かくやらない) 。

サフチェック→修正をウンザリしながら繰り返し、納得のいく状態になったら、ようやく、ようやくの塗装です。多分、ここまでで全行程の7割位かかっています。私の大好きな塗装は全体の3割くらいしか無い訳です。実につまらないですね。
まあ、それはさておき、塗る色も私はなるだけ調色しません。出来合いの色または1:1で混ぜるとか再現性の高い調色で済ませます。理由は失敗した時のリカバリが凝った調色をしていると難しいからです。模型は失敗→リカバリという作業が比較的多いので、兎に角、リカバリの時間損失を最低限に押さえる事で、短時間での模型作製を可能にしている訳です。
今回、肌色はそのまま、ガイアノーツのノーツフレッシュを使用しています。

塗装には、タミヤの 0.2mm のHGブラシ、クレオスの L5 コンプレッサーと水抜き圧調整ユニットを付けて使っています。多分、コンプレッサーはこのまま一生使えます。36時間位連続使用しても壊れる気配すらありませんでした。
まぁ、それはさておき、まずはノーツフレッシュを普通に細吹き出来る程度に薄めて、陰になる部分に吹いていきます。概ねのこのシャドウ吹きの段階で、肌塗装は正否が決まるので奇麗にシャドウが落ちるように納得いくまで修正を繰り返します。
修正方法は簡単で、吹きすぎたりしたら、白サフを吹いて無かった事にしてやり直すだけです。リカバリはとても簡単です。
シャドウ吹きが終ったら、今度はシャドウ吹きに使った塗料にクリア(私はスーパークリア半ツヤを1:1で混ぜる事が多いです)を混ぜ、薄い色付き疑似クリア塗料を作ります。
薄めに溶いて、パーツ全体を包むように色を乗せていけば終わりです。
サフレスで使用するクリア塗料の場合、吹き重ねれば重ねる程濃くなって行き、調整が難しいのですが、この疑似クリアであれば、作った塗料の濃度以上には絶対になりませんので、狙った色になるまであまり神経質にならずに吹く事が出来ます。

こんな感じで塗装をすすめていき、つや消しや半ツヤ消しを吹いて最終的な調整をしていきます。当然つや消しを吹くと、一気に白っぽくなるため、つや消しにする部分は予め濃いめにして塗装しておく等しないと、イメージと違った仕上がりになってしまいます。
私は主に、UVカットのクリアを瓶にとりだし、5階調位のクリアを作り使い分けています。ツヤに異常なこだわりをもっておりちょっと病的です。

■細部塗装
大まかな塗装が終ったら、細部塗装して仕上げて行きます。
メインの塗装ではガイアノーツのラッカー系塗料を中心に使っていますので、細部塗装はタミヤのエナメル系塗料で塗って、はみ出したら拭き取るという、こちらもリカバリが容易な組み合わせで仕上げて行きます。
また、一番の障壁となる眼入れですが、エナメルでアウトラインを入れた後は、シタデルカラーを薄く溶いて塗り重ねていく手順でやっています。シタデル塗りからはリカバリ無しの一発勝負になっております。
シタデルカラーは隠蔽力が有り、発色も良く、水性で取り扱いも良いため、細部塗装では多用しています。兎に角、鮮やかな色合いがキャラクターフィギュアには有っていて、とても重宝しております。まぁ、ちょっと高いんですけれども・・・最近値上げしやがりましたし・・・
尚、眼入れについては前トピの「天野遠子」にて画像が多めに載せてありますので参考になれば幸いです。

■完成
そんな訳でようやく完成です。
キットの出来は、かなり適当に作りましたがご覧の通り、セクシー&キュートなマミさんです。
何処から見てもマミさん。
可愛すぎますね。
素晴らしいです。


正直、この素晴らしいアレンジがなければ購入してはいなかったと思います。
色は・・・すいません、また・・・変えてしまいました。
魔法少女だっていうのに地味だった物ですから・・・つい・・・
多少、ゴージャスにしたくて・・・

ですので、色はあまり参考にはならないかと思いますが、素敵なマミさんですので、少しでもお楽しみいただければ幸いです。

尚、マスケット銃や素敵な台座もついていましたが、時間の関係で、今回はここまでです。
なのでまだ、ティロ・フィナーレ!じゃないよ。という事で一つ。

また、前回、遠子先輩で失敗した、「アニメ眼」も今回はばっちりうまく描けたと思いますが、どうかな?
これで7体目。少しずつ成長していると思いたいのですが・・・